こんにちは。
オフィスワークの栗原です!
総務省が発表した2024年の人口移動報告によると、名古屋圏(愛知・岐阜・三重)は1万8856人の転出超過となり、前年より535人増えました。どうやら、名古屋圏からの人口流出はまだまだ止まりそうにありません。
愛知・岐阜・三重、それぞれの状況は
愛知県 は7292人の転出超。とはいえ、前年より100人ほど縮小しています。
岐阜県 は5238人の転出超で、前年より700人ほど増加。
三重県 は6326人の転出超ですが、こちらは若干縮小。
この流れ、実は2019年以降6年連続で1万人を超えています。特に10代後半から30代前半の若者が多く、進学や就職のタイミングで名古屋圏を離れるケースが目立ちます。移動先の多くは東京圏で、「やっぱり東京の方がチャンスが多い」と考える人が多いのかもしれませんね。
名古屋市は転入超に転じる
一方で、名古屋市単体で見ると、4515人の転入超となり、前年より3000人以上増加しました。これは日本人の転入が増えたことが大きな要因で、日本人の転入超は約9200人。一方で、外国人の転出超が約4700人と、コロナ禍の影響や景気の変化で動きが出ているのかもしれません。
人口が流出すると不動産価格にも影響がありそうですが、実は名古屋圏の地価はそこまで下がっていません。特に名古屋市内の地価は上昇傾向が続いており、東京に比べればまだ手頃とはいえ、「名駅エリア」や「栄エリア」では価格が高騰中。
岐阜県と三重県では、名古屋市ほどの地価上昇は見られません。特に岐阜県の郊外地域では、人口減少の影響を受けて地価が下落傾向にある場所もあります。
一方、名古屋市への通勤圏内であるエリアでは、比較的安定しているケースも見られます。三重県でも、都市部から離れると地価の低下が進んでいる地域があり、人口流出がさらなる影響を及ぼしている可能性があります。
若者の流出が続く一方で、名古屋市に住む人は増えているというのは面白い傾向ですよね。リモートワークが普及したことで、「東京の会社で働きながら、名古屋で暮らす」みたいなライフスタイルも今後増えるかもしれません。
このまま人口流出が続くのか、それとも新たな流れが生まれるのか、今後の動きに注目ですね。